実父川村庄右衛門
守房はまた細心留意の人で、毎日日記を認め、いかに大酔した時でも、これを欠かさなかった。いまその記録を見れば、公事の勤務、世間の出来事、例えば文久銭の通用開始、大将軍の上洛並びに江戸還城のごときより往来の人、贈答の品または馳走の酒肴、菓子買入品の代価等に至るまで、丹念に記入し一切漏らすことはなかった。
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守房はまたすこぶる純情の人であった。先人知己の年忌には、親族故旧を迎えて祭事を行い、饗応贈遣をなすを例とした。また常に自ら酒を嗜みかつ人を呼んで痛飲した。大抵二三日ごとには、正宗三ツ割(およそ一斗入り)一樽ずつが、酒屋から運び込まれた。(「高橋翁の実家及び養家の略記」 上塚司) 川村庄右衛門守房は狩野派の御用絵師で、高橋是清の実父だったそうです